「俺は……」


頭の中に知らない記憶が流れ込んでくる



「いやだ。こんなの知らない、こんな生活知らないっ!!」



俺はもうパニックだった



「…ああああぁぁぁぁあああ!!」



頭がひどく痛む



俺は頭を抱え込み地面に膝をついた



「いやだ、いやだ、いやだぁぁ!!由奈、由奈由奈由奈!!」



「凖!落ち着いて!!このままじゃ発作になっちゃう!」



「いやだ…うっ…はぁはぁ…く、るし」



由奈、全部全部思い出したよ



それでもやっぱり俺は由奈が好きだ