「ばっかじゃないの?」

やめて。

「こんなのあるわけないじゃん。」

助けて。

「これはもうやめろと言っただろう。」

先生?

「お前いつまでやってんだ。しつこいぞ。」

先生は信じてくれるんじゃなかったの?

「俺はな、お前の成績がそこそこいいから協力してやってただけなんだよ。だがな、お前の成績に支障が出るようならすぐにやめさせてもらう。」


待って。


一人は嫌だ。


誰か。

誰か。


『復讐したい?』



誰?


『いいよ。君が復讐を誓うなら手を貸そう。』



君は信じてくれるの?



『当たり前さ。君の言っている事は正しいんだから。』



ありがとう。




じゃあ、お願い。


過去の私にこれを届けて。



やっと完成したの。



嘘なんかじゃなかったよ。




父さんの言う事はあってた。




だから。


だから。



お願い。




『了解した。』



霞む意識の中、私は体を楽にした。




空は青い。



だんだん、空が遠くなっていく。




思わず目を瞑った。




おやすみ。





あの時、気付いていれば今の私はいなかったのかな。




でも、今がいいようにも思えないし、



前が良かったようにも思えない。




ただ、



「もう少しだけ、生きたかったなぁ。」




一人だけ生きるなんて傲慢かもしれないけど。




ごめん。



父さん。



やっぱり嫌だ。




ごめん。




今、そっちに行くから。