あの二人の女房が出てた後此処に残った俺たちはお茶を飲みながら話していた。

「お兄様に一つお願いしたいことがあります。」

改まった表情でお市は俺に頼みことをした。

「私からもお願いします。義兄さん」

お市だけでは無く長政までもが改まった表情で言い出した。

「おぉ。何だ二人改めて何の願いだ?」

「お兄様。桜の事です。」

ほお。あの女の事か。面白い何の願いだ。

「あの女が何だ?」

俺の質問に答えたのはお市では無く長政だった。

「義兄さん桜の後ろ盾に成ってくれませんか?」

俺は驚いたそうな願いされるとは。

「フッそんな願いか下らない。」

するとお市が話し出した。

「桜は何処か知らない所で一人で頑張っています。」

「それが何だ。」

「っ!お兄様は何も思わないのですか。一人てま心細いあの子を!」

「お市そのへんにしとけあんまり大声を出すと身体に悪い義兄さんお市の気持ちも考えて下さい。」

そう言われ俺はお市を見たお市は泣きそうな顔をしており、必死に堪えている幼い頃からお市は、転んでも泣くのを必死に堪える子だった。

「ああ。分かっただが何故だ?」

俺がそう言うとお市はパァーと明るくなった。

「お兄様本当?」

「ああ。先から言っている。」

「有り難うございます。お兄様」

「私からも御礼申し上げます。有り難う御座います。義兄さん」

「はあ。分かったから俺の気が変わる前に言え。」

やっと気付いたのか二人は喜んでいたところを慌て落ち着きを戻した。

落ち着いたときに二人は急に深刻な顔になった。お市が話し出した。

「あの。お兄様もこ存じでしょう。あの事を。」

あのでき事は、お市が嫁いで翌年に子を授かった時の事だ浅井家にお市を嫁がせたのは俺だが幸せになっていなかったり辛い目にあって無いかとか心配したが子を授かったと言う知らせの文を届いた時は密かに喜んだが嫌な予感もして心配に成った何しろ長政にはお市以外にも正室の椿と言う女と側室の八重と言う女がすでにいたが子は授かっていないと聞いていた。

まさか俺の心配する予感が当たった。

子が出来たお市に嫉妬した椿はお市に嫌がられせをした。最初はまだましだったがお市のお腹が大きく成るに連れて徐々に大きくなった。長政が気付いた時にはお市は精神的に駄目に成っていた。