「先輩、スキだらけですよ…」


あれ?なんでアタシ…押し倒されてるの?


ていうか、アタシを押し倒して見下ろしているこの子は…誰?


「先輩」


耳元でささやかれて、身体がビクッと震えた。


「先輩、かわいい」


また、耳元で…


「や、めて…」


「メガネ、邪魔なんで取りますね」


「やっ…!!」


「先輩、抵抗しないで」


「ダメだよ、ミホちゃん!」


「キスだけですから…」


「…本当にミホちゃん?」


「やだなぁ、先輩。私は私ですよ?」


「ミホちゃんは…こんな子じゃ、ない」


「…先輩、私のこと、どんな子だと思っていたんですか?」


「どんな子って…ピュアで、純粋で、おとなしい子だな…って」


「残念ながら、これが本当の私です」


ミホちゃんは真剣な表情でアタシを見ている。


「いつも頑張って抑えていたんです」


眼が怖い…

冗談を言っている眼じゃない…


「でも…もう我慢の限界です」


「ミホちゃ…」


「先輩…好きです」