あれから一年。

誰も信じないまま、信じられないまま過ごしてきた。
おかげで自分を偽ることに関してはプロ級。

最初は少し抵抗があったが、今では自分の中の常識となっていた。

救われたくなかった。察してほしくなかった。
一人でひたすら孤独と戦って、それでなんとかやってきた。

あーあ、つまんないの…。

「ちっ」

舌打ちを一回して、私は携帯をいじりだした。