ケータイ小説 野いちご

恋する時間を私に下さい

VOL.5 姉妹の時間

一人暮らしを始めて3ヶ月。
7.5畳のお城に、時々、妹が遊びにやって来ます…と言った通り、今夜もまた、急にやって来ました。


「お姉ちゃん、泊めてぇ〜⁉︎ 」

「イヤよ!」

…なんて、言える訳ない。
この子がウチに来た段階で、最初から泊まる気でいるのは分かってるから。

「ルナ…また合コン行ったの⁉︎ 」

酔っ払ってる妹に水を差し出した。

「うん…今日はねぇ〜医大生と合コン!」

(……ヘラヘラしちゃって…)

見るからに泥酔した感じの妹に呆れる。

妹の『友坂美月(ともさか るな)』は大学の四年生。
就職は三年生の時にさっさと決まって、今はお気楽な学生生活を送ってる。

ホントに姉妹なのか…と疑いたくなるくらいプロポーション抜群で、モデル雑誌にも載ったことのある美人で、高校、大学とミスキャンパスにも選ばれたことがある妹。

大きくてパッチリした二重の目。
筋が通っていて高い鼻。
肌も透き通るくらいキレイで、唇はピンク色で、一緒に街を歩くのは、気が引けるくらいの美しさ。

今夜みたいに酔っ払ってる姿も、なかなかどうして、色っぽくて羨ましい。


(…逆立ちしてもかなわない…とは、こういう事を言うのよね…きっと…)

見てるとホントに劣等感に苛まされる。
だから、あまり来てもらいたくない。
特に今日は、やっと一人でのんびりできると思ってたところだったから…。


「…お姉ちゃんの作ったお茶漬けが食べたーい!」

早速ワガママ。小さな子供みたい。

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