ケータイ小説 野いちご

俺の自慢のペット様

買収
オークション


「さぁー!買った買った!今日はいいのが入ってるよ!」

とある街の外れ。
暗いホールで中心の舞台だけが明るく照らされている。

テレビでもよく見られるオークション…ここで売られているのは物でもなく、家畜でもない。
いや、家畜…この言葉は合っているのかもしれない。

「さあさあ、みてください!このサラサラのブロンドの髪!大きな瞳!色が白く豊満な身体!800万から始めます!」

黒のスーツにサングラス。
細身の男が舞台にいる女を指す。

ブロンドの女は衣服を一切纏わず、薬を飲まされているのが焦点が合っておらずヨダレを垂らし笑っている。

その女をホールにいる富豪達がいやらしい目つきで女を嘲笑う。

「900万!」 「950万!」 「1000万!」

女はどんどん値上がりする。

「3000万!!」
カンカンカン!!!!
鐘が鳴らされた。
この女は3000万で売られたわけだ。

そんな取引の中
1人の青年がいた。
まだ未成年にも見えるその青年は
癖毛でごわついた髪に腫れぼったい目。鼻は低く、小太り。
お世辞でも容姿端麗とは言えない。
しかし、その青年に明らかにその青年よりも年の上の男たちが頭を下げる。

明らかにそのホールの中でも浮いていた。

その青年こそこの街一帯の金融機関を取りまとめるほどの実力のある
榊 慎弥 (さかき しんや)である。

榊は女には興味を持たずただ、舞台の一点を見つめていた。



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