恋…
それは誰でも体験する気持ち…。

人を好きになるということ。

私はその恋の真っ最中。

となりの席の…
小坂(おざか)君に。


~教室~

【ガララララ】

『おぅ~!!、おはよう
 和歌ぁ~。』

『おはよう
 咲来(さき)。』

『も~う
 土日でさみしかったよー』

『咲来ったら、
 大袈裟なんだからぁ~』

『だ、だってぇ…』

『アハハハハ』

私のグループは仲良し6人。

ちょっとおっちょこちょいで天然の
《咲来》

真面目な
《由香里》

ちょっといたずら好きの
《かりん》

たまに毒舌だけどとってもやさしい
《瑠良美》

大人っぽい
《あお》

そして私、《和歌》の6人である。

小4からの仲良し6人。

悩んだり、悲しいとき
いつも助け合っているなかである。


でも、和歌にはこの人たちにいえないことがあった。

それは好きな人がいることだった。

和歌の好きな人はみんなからしたわれて、
女子からの人気も凄まじいものだった。


勿論グループのみんなその彼のことが好きだった。


出会いはちょうど夏のある日のこと。

私がまだ、小学校4年生のとき。


【キーンコーンカーンコーン】

【ガララララ】

先生が教室のドアを開けて入ってきた。

『いつも通りの1日がまた始まる』

和歌は物足りない顔でそう思っていた。


しかしその思いは先生の一言で変わった。


『皆さんにうれしいお知らせがありま   す。
 今日からこの教室に転校生が来ます。
 それじゃー
 中に入って。』

先生がそういうと転校生は静かにドアを開けて、入ってきた。


『俺の名前は
 小坂 連といいます。
 皆さんよろしくお願いします。』


丁寧で美しいクールな声で教室はいっきに盛り上がった。


『なに、あの人  
 ちょーイケメンじゃん!!』

『声がめっちゃクール!』

『身長バリ高っ』

『丁寧口調がいい!
 私、一目惚れしたかも~』

『完璧オーラやべー』

教室のあっちこっちから声が聞こえる。

それもそのはず

すごくイケメンで、

口調が丁寧で、クールな声、

身長が高くまるで漫画かなにかでしか

見たことのない完璧転校生がきたのだから

そうなることだろう。


和歌もその一人…

転校生に一目惚れしたのだ。


先生『小坂の席は~
 そーだな
 和歌の隣があいてるな!  
 そこに座ってくれ』

小坂『はい』

和歌『よ、よろしくね』

小坂『よろしく』

これが連との出会いでした。