ケータイ小説 野いちご

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妄想ラブレター

架空ラブレター
*返事







「おはよ」



朝。


意気揚々と声をかけたあたしを、不思議そうな顔で見てくる瀬戸。



「おはよう。今日は寝てないんだ?」

「やだなー、朝から寝るわけないじゃん」

「いや、いつも寝てるし」



少しばかり眉間にシワを寄せながら、あたしの前の席に座った。相変わらず首を傾げながらどこか居心地悪そうにこちらをチラ見してる。


あたしの事なんて気にしなくていいから。さっさと机の中さぐりなさいよ。


手紙は今朝早くに登校して瀬戸の机の中にセット済みだ。


早くその存在に気づいてほしくてそわそわしてるっていうのに、いつになったら机の中に手を入れるのか。


学校指定の鞄はぺたんこだし、明らかに荷物が少なそう。



あっ、鞄からノート取り出した!

あれは数学ノートだな……ってそうだ、一時間目数学だ。


ん? そういえばなにかを忘れてるような……?



……あっ! 今日の数学、宿題出されてたんだった。待って、あたし宿題やってない!



慌てて教科書とノートを取り出そうとした、その時。




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