___コンコン


「はい?姫奈?」


ドアが開いてないから相手はすぐ分かる


「うん。真白達が来るって。爽くんもどう?……ってあ」


話してる最中に誰かが来た


「爽!!早く出てこーい」


え、嫌だし。つーか徹かよ


「入ってきて。移動だるい」


分かったー。ってなんの迷いもなく入ってきた


「姫奈、入ろう」


あ?真白もいるのか⁉︎


「お邪魔しまーす」


あ、姫奈。俺の部屋に来てくれた…


そこから話をしてた


初めは他愛もない話だったぞ⁉︎


でも途中から


「爽ー!!ヤバいよ〜。パンダが…パンダが大量発生してる…」


はぁ……!?俺…パンダ無理なんだけど…


「は⁉︎嘘だろ…。パンダマジ無理。香水臭い…」


香水のどこがいいのかわかんねぇ


「実は私も…。臭いんだよね…」


「え⁉︎真白も⁉︎実は私も…。香水臭い…涙出てくる…」


やっぱりパンダは嫌いな奴多いな…


「真白のルームメイトは?パンダ?」


あぁ…と思い出したように思わぬ報告が。


「私のルームメイトね?昨日骨折したらしくて、あと5ヶ月後来るんだって」


マジか…。じゃああの馬鹿広い部屋を独り占めか…


「あ、そろそろ10時になるよ‼︎寮長が来る!早く帰らないと」


「うげ!じゃあな、爽!姫奈ちゃん!」


慌ただしい奴らだ……


俺らのの部屋は特別に広いから集まるのは最適


だから暗黙の了解で集合は俺らの部屋


「じゃあね。ばいばーい」


走って部屋に帰った二人


「じゃあ私も部屋に帰るね」


え?もう帰るのか?まぁそっか…。明日も学校だからな…


「あぁ。あ、携番とメアド教えてくんね?」


そういえば聞いてなかった…


と言うより聞くチャンスがなかったんだけど


「うん。いいよ‼︎赤外線で送るね」


満面の笑みで教えてくれる


メアドとかを交換して部屋に帰っていった


外の世界とこの中の世界では電波状況が違う


だから新しい機種を買わなければならない


今俺が持ってる連絡先は徹と真白と姫奈


だけ。


女は二人以外教えるつもりはさらさらない


俺は…外見で決めないやつしか連絡先を教え流つもりなんてない


これだけは絶対に守る。


俺の掟みたいな?