「沙亜羅?」


リビングの扉を開けながら、呼ばれた。


「お帰り!ごめんね?今火の前から離れられなくて…。」


キッチンから声をかければ大我が入って来て後ろから"ぎゅっ"と
抱きしめられた。


「どうしたの?!」


突然の行動にビックリする。


「いや、ただ…。」


黙りこむ大我。
不思議に思って首を傾げれば


「1日、沙亜羅が側に居ない事が寂しかった。」


首に顔を埋めてくる大我。
かっ可愛い…。
そっと大我の頭を撫でる。