次の日から片山春馬は、私の事を夏樹と呼ぶようになり周りは段々と私達が付き合ったと気付くようになった。

そして学校中に知れ渡り、学校公認のカップルとして認められた。






そして月日が経って、私達は中3になった。

中3といえば…修学旅行!

東京デ○○○ーラ○○と東京巡りに行くんだよね〜東京とか滅多に行けないから、楽しみすぎる♩

当然私は夏恋ちゃんと一緒になって、男女混合の班になった。

何処に行くか決める時間も、部屋割りを決める時間も、たまに苛々する事はあったけど一応終えられて、今日が修学旅行の日!!




東京観光の日…私達の班は、春馬達の班と偶然出会って、ラッシュアワー中の電車に乗り込んだ。

関西では、というか電車すらまともに乗った事が無い田舎者だったから当然ラッシュアワーが来ることを知らず、只々ビックリしていてクタクタになったその時、人の流れに飲み込まれそうになった…


ーー は、え、待って。皆見えなくなる!


「…き、夏樹!」

「春馬っごめんね…」

「急に見えなくなるから、ビックリした。ここに捕まってて」


そういって春馬は、そっぽを向いた。
言葉に甘えて、捕まっていると…


「ぷはははは笑」

誰かの笑い声が聞こえると思ったら、その笑い声は馬渕からだった。


「ちょっ、馬渕!何なの?」

「いや、いかにもこういうの初めてです!みたいな顔すっからさ、見てたら笑えてきて…」


人の顔見て笑うなんて、失礼すぎでしょ…




そう思いながら3泊2日の短い修学旅行は、幕を閉じたーーーーーー