~845年~

その日、人類は思い出した。

やつらに支配されていた恐怖を…
鳥籠の中に囚われていた屈辱を…。




「ン…レン…エレン…エレン!!起きて。」

少女は、木のそばで寝ていた少年の名を呼び、起こす。

「ん…?」

「もう帰らないと日が暮れる。」

エレンと言う名の少年は、少年の顔を見て、不思議そうな顔をする。

「あれ…?ミカサ…お前…髪が伸びてないか?」

ミカサはエレンの顔をじっと見た。