私は彼が好きだ…たぶん。



確信がないのは今まで恋なんてしたことなかったから。









彼と初めて会ったのはAクラスに用があったときだ。




私は特化した教科ならAクラスにも比毛を取らない点数だからなのか、頻繁にAクラスの子に話しかけられる。




最初は馬鹿にされるのかと思ったが、案外普通に話せて呆気にとられたのを良く覚えている。





そんなこんなで、最近勉強を教えて貰ったりしているのだが、昼休みいつも教えて貰っている子も解らない問題に突き当たってしまった。



確か軌跡の問題だったが、私もその子もわからずじまいでもう諦めようと思ったときだった








『あっ、彼に聞いてみない?』







その"彼"こそが、安田日向なのである。