ケータイ小説 野いちご

らぶらぶホワイトデー

素直になっちゃうクッキー




ホワイトデーでわいている今日この頃。

というか今日がホワイトデー。




これまで彼氏の彰から、バレンタインデーのお返しは1回もない。

だから今年も期待しない。





「何これ?...」


「ん?どっから見てもクッキーだぞ」


「いや分かってる分かってる。ただ...」



ただ、そう、ただ。

クッキーの色が世にも珍しい虹色だ。



それにこの人が持ってくるものは危険だと、誰よりも知ってるのは私だ。





私の部屋にノックもなしに入ってきて
「これ」と渡してきたのは兄の健太郎だ。




唐突だが兄は変人だ。


部屋にこもっては、

"病気なら何でも治せる薬"とやらを常日頃、研究しているのだ。



自宅だというのに白衣を着ているところから変人が醸し出されている。




「で、なんでクッキー?」


「あぁ。今日はホワイトデーだろ、だから」


「なぜ今頃...」


「いやさぁ、いつもチョコもらってただろ?だから返さなきゃなぁって」


「ふ~ん。でも変な薬とか入ってんでしょ?」

< 1/ 8 >