「あいつの彼女、高身長ばっかだよなあ」

 街中で彼女とデート中の洋平を見つけ、瑞稀と咲夜が尾行をしていた。

「ま、本命がでかいからな」

「洋平の本命知らねえや」

「たぶん咲夜は一生知れないと思う」

 咲夜は瑞稀の言葉など気にせずに洋平たちの監視を続けた。

「でかいって、何センチあんの?」

「189センチ」

「うわあ…それ暁月と同じじゃん…」

「そうそう」

「あと音駒…」

「じゃ、そろそろ行くぞ」

 咲夜の無駄な補足を無視して、瑞稀は目的地へと向かった。

「ちょっとくらい待てよ」

 咲夜はスタスタと歩く瑞稀を追いかけた。





fin.