そんなこんなで精一杯作った大量のカレー。
「七彩ちゃん、ご飯炊けるまでお風呂入ってきていいわよ~。
多分、飛鳥の友だちも泊まってくし、混む前に、ね?」
そう言った涼子さんに甘えて、私は風呂に入ることにした。
チャプッ…
湯槽にそっとつかると、1日の疲れがとれる。
「今日は色々あったなぁ…」
ここにきてから、1番濃い1日だった気がする。
「なんだかんだ、暴走族の倉庫見れたし。
今後なさそうな体験したなぁ」
ヤンキーは嫌いだし、関わりたくないけど、なんか貴重な体験した気がする。
そのとき、
『お邪魔しまーすっ』
『あっ、涼子さん、これつまらないものですが』
『お腹すいたなー』
玄関のほうから、みんなの声がした。