ケータイ小説 野いちご

俺、お前に惚れてんだけど。

season*1
誓った日



「え?今……なんて?」



長い冬が明け、春の訪れが顔を覗かせ始めた卒業シーズンの真っ只中。


あたしは、彼氏から告げられた衝撃的な言葉に耳を疑った。


小さくそう訊き返すと、目の前のその人は面倒くさそうな顔でこっちを見る。



「だーかーらー!お前といてもつまんねーし、他に好きな奴が出来たから別れて欲しいって言ったんだよ」



「えっ……?」



なに、それ。


あたしといてもつまんない……?


他に好きな子ができた?


ウソでしょ。


なんで、急にそんなことになんの?



今日は中学の卒業式だった。


涙と感動の卒業式が終わって、先生やクラスの友達に挨拶も済ませて教室を出た直後。



約束があって急いでいたあたしを呼び出したのは、付き合って今日で1ヶ月になる彼氏だった。



ねぇ……いきなり別れようってナニ?



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