ケータイ小説 野いちご

隣の隣。

はじまり



ペタペタペタッ

そいつも黙って隅のやつらも黙り、静かになった教室の外から足音が聞こえた。

スリッパでペタペタ言うなんて歩くのが下手くそだな、なんて思っていた。


その音は私達の教室の前で止まりドアが開いた。


控えめに開けられたそのドアからこげ茶のフワフワな髪とクリクリな目がこちらを覗いていた。

そして

「森本くーん!」

可愛い声を発しながら私の目の前にいる男に駆け寄った。




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