大東が車に乗り込む 美咲は 俺の腕の中で 顔を赤らめながら 俺を見る。 たまんねぇ…… 大東が美咲に 母親をどうしたいか聞いた 「私には家族はいませんから」 そう言うと、大東は わかりましたと ミラー越しに俺を見る 俺はうなづいた。 前に言ったように 美咲と同じ思いをさせてやる… 美咲が許したとしても… 俺はゆるさねぇ。