ピピピピピピ…
私は五月蝿い目覚ましを止める。
私の名前は高野杏里。
黒真滝中学校に通う1年生だ。
あぁ、いつもの天井だ。
7:00 学校に行く準備しなくちゃ。
洗面所に行き、いつものように顔を洗い
歯を磨く。髪の毛もセットしなきゃ。
朝食は机の上に置いてあった。
「お母さん、また仕事か。」
そんなことを考えながら味噌汁をすする。
7:45 「いってきます。」返事はない。
当たり前だ。この家にはわたし1人だけ。
まぁ、いつものことだ。
あ、こんなことしてないで速くいかなきゃ。
登校は、いつも1人だ。
別に友達がいない訳じゃない。
学校には仲の良い友達が5人いる。
今で言う「イツメン」と言うものだ。
でも、登下校ぐらいは1人でいたい。
それに、今私にはマイブームがある。
地味だが前を歩いている人をぬかすゲームだ。別に楽しくはない。だがなぜだか
ぬかすときに嬉しくなるのだ。
そんなことをしている間に学校へついた。