蒼月カナは大人しそうでまさに清純って言葉がぴったりな女だった。
小さくて整った顔、華奢な肩、すらっと伸びた脚、透き通る様な声、全てが完璧でまるで天使のようだった。

カズ)んじゃ、この学校を案内してやろー
ぜ♪行くよーカナちゃん!

そう言ってカズは蒼月カナの手を引いて行った。

カズ)ねぇ、なんでこの学校来たの?
男多いし結構暑苦しいよw

カナ)お父さんの転勤で引っ越して来たの。
それで一番近い学校がここだったんだ
よ♪
男の子が多いのは知らなかったけど、

なんか優しそうだからよかった!

カズ)そーなんだー♪
ちなみにこの学校は基本的に自由な学
校なんだよねー。
なんつーか、自主的にみたいな!
だから俺たちからしたら普通なんだけ
ど、カナちゃんからしたら自由過ぎる
感じ(笑)
授業とか勿論あるんだけど教室じゃな
くて、受けたい科目を受けたい時間に
受けることができるんだよ

カナ)へーそうなんだ♪なんか楽しいね

カズ)うん、でも誰が来てるのかわからない
から裏でヤバい事が起きてるって噂も
あるんだよね。だから、授業は絶対空
けないようにした方がいいよ。

カナ)そっか。わかった!

カズに言われたからか、蒼月カナは時間を空けずに毎日授業に出席してた。