同盟組んでから、二週間が経った。
お互い何もないまま、進んでいった。

でも、ある日、雷蝶とずっと敵対していたチームが、奇襲をかけてきた。

雷蝶の倉庫に。

そのときは、たまたま龍鬼もいて、良かった。

敵対していたチームの名前は、籟堂〈らいどう〉

薬や麻薬に手を出した最悪のチーム。
武器や銃まで使う最悪のチーム。

過去に潰された正統派チーム達は数知れず。

『今日は、何のようだ?籟堂さんよ』

総長の口調になる。

総長んときは、黒のパーカーを着て、頭からフードを深々と被っている。
なので、龍鬼と雷蝶の下っ端、幹部しか、私の素顔は知らない。

総長「ちょっと挨拶をね?」

『挨拶だ?』

総長「俺らも同盟組んだんだよ、だから、その組んだ奴らを紹介しに、ね?おいで?」

――――黒雅――――

『なっ!?』

黒雅〈くろが〉
正統派チーム。
市民を大切にし、人々に愛されてるチーム。
自分達からは喧嘩を一切しない。

なのに、どうして、最悪のチームと同盟なんてっ!?