「えー、茎のつくりは道管と師管で出来ていて、道管は …」

だめだ、やっぱりだめだ。先生の話は右から左。

優弥のことばっか考えちゃう。

なのに優弥は…

「ね、南ー、先生の言ってることわかる?」

「んー、なんとなく?」

「だからお前頭悪いんだよ」

「は?優弥に言われたくないしー。」

南は学年で1番モテモテ(なはず)。

可愛くて ふわふわしてて 天然で …

まさに女子 って感じの女の子。

「俺頭いいじゃん、?」

「うそつけ、南より頭悪いよ」

「お前より頭いいわ!」

さっきから南とばっか話して。

私とあと一人いるんだけど 静かであんま喋んない男子 純くん。

話しかけづらい…

優弥、南のこと好きなのかな …

って思ってもみたけど

南には彼氏いるし 優弥は好きにならないかな … なんて考えたり。

理科室は好きだけど嫌い。

優弥を目の前で見れるけど

優弥が話してるのは隣の南。

南とは仲悪いってわけじゃないけど 別にそこまで仲良くない。

南も唯と同じ 先輩グループの一人。

先輩グループっていうのは 蘭とつけたんだけどね。

先輩と話したいがためにテニス部入って そのくせに朝練やだー とかいってる人たち。

唯がリーダー的存在なの。

やっぱ南も唯には逆らえないっぽいし。

「ていうかお前さ、本当に朋希のこと好き?」

「なにいきなり、もう…」

「言えよー!」

はー。 って大きいため息出しちゃいたいくらい…

なんで優弥こんなに南のことからかうのかな …

からかうって その人のことが好き とか言うじゃん …⁇