竜……



ネロはやっと、竜の元へ歩み寄った。


「…………」



竜の変わり果てた姿は、心臓に矢が刺さり、酷い殺されかたをしているが、その表情は本当に寝ているかのように穏やかだっただった。


その穏やかな顔に、一筋だけ涙が伝っていた。



永遠はまだ泣いている。



「……竜……」



ネロの真っ黒の瞳から、大粒の涙が零れてくる。





゙んじゃ、行きましょうか?お嬢さん?゙




……竜…




゙…クレイジーな奴だな。゙




……ごめんなさ…い…




゙…これ以上…政府の罠に遊ばれてたまるか…゙




…竜のねがいも…命も…




゙そかぁ…絶対現実にしょな!!゙





……私が全部殺してしまった……





「…ぅ…あぁああん!!!!」



泣いても帰ってこないのはわかってる。

けど涙が止まらない。



ごめんなさい……



ごめんなさい竜…!!!!