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「姫、」


「あ、エレガン」


「あぁ、君達か」





客室の中へと入れば、案の定、姫とメイド。そして、ラリアストとその護衛達がいた



………おい、こらナンティル。てめぇ、何処行った



連絡をよこしただろう張本人は、この部屋から出たようで既にいない




「ちょうど、良かった。ノーノの王も出かけてたようでね。無駄足かと思ったさ」


「………ワザワザどんなご用心で」





こんなにも少ない護衛で、よくまぁココに来れるもんだ



変なところに感心しつつ、警戒は劣らない




ノーノの王ってのは、この国の王の事。長えから、そう呼ばれてる事が多い





「……回りくどい言い方をしても、君達には何の意味もないだろうから、単刀直入に言わせてもらう」





ラリアストは、立ち上がりエレガンへと向き直る





「我々帝国は、貴方方ノーノミヤスに………宣戦布告する」






その殺気のこもった低い声が、この部屋に響く




あぁ、やっぱな。



てか、ようやくかよ。





「……そうですか、」





ふぅ、とため息をつくエレガンは多分、俺と同じ事を考えてるだろうな