~ 優 視点 ~
「翔ちゃーん。デートしてぇ~」
七瀬が同じ言葉を何度も繰り返している。
「うん、俺も出掛けたいよぉ~
だけど、これのせいで俺、どこにも行けないっ!
うぇ~ん、悠真の鬼畜!変態っ!」
「変態は、あなたでしょう?
いや、違いましたね。バカで変人ですよね?
それに、私にそんな態度とってもいいのですか?
さっきと同じこと、もう一度やってあげましょうか?」
水無月がそう言うと、変人は黙り大人しくなった。
なぜ変人は、水無月の言うことを聞くかと言うと…
30分前…
「結城、目を閉じてください。
プレゼントがあります。」
「えっ!?悠真が俺に!?
なんか怪しいな…
まさか、毒入りクッキーとか…?」
「そんなの渡すわけないでしょう?
早く目を閉じないと、あげませんよ?」
「あぁー、待って!分かったから!」
水無月が変人から離れようとしたら、変人は水無月の服を掴み目を閉じた。