――ガタン




あたしはポストの蓋が閉まる音を聞いて、勢いよく玄関の扉を開けた。


郵便屋さんはそんなあたしを見て「毎日ご苦労様だねぇ」と一言。



あたしはそんな郵便屋さんにぎこちない笑顔を向けて、ポストの中からお目当ての手紙を探す。




「やっぱり無い…か。」




その代わり「返信」と書かれた手紙が一通あった。


これはあたしが出して、戻ってきたものだ。



玄関先にその手紙を置いて、あたしは灰色の空を見上げた。



そういえば、今日は雪だって天気予報士のお姉さんが言っていたなぁ。




もう半年…だろうか。


「彼」から手紙がこなくなったのは…。


「彼」に手紙を書いても戻ってくるようになったのは…。






ねえ、春樹さん。






あたしたちは確かに繋がっていたよね?