「……ん」



天井は自分の部屋と同じなのに、明らかに部屋の雰囲気が違う。



あぁ、ここは美乃里の部屋だ……


やべっ……


俺、美乃里の部屋で眠てしまってたか……?


今、何時だよ。


壁にかけてある掛け時計の時間は8時を示していた。


よかった、夜中じゃなくて……


さすがに女の子の部屋に泊まるのはダメだよな。


なんて、毎日のように部屋にあがりこんでる時点でダメだろうけど……



そんなことより、美乃里は……?


あたりを見渡すが、美乃里の姿はない。


風呂かトイレか……?



立ち上がって洗面所のドアの前に立つが、中に人がいるような気配がない……


――トントン


「美乃里?中にいるのか?」


一応確認して、ドアを開けてもそこにはもちろん誰もいなかった。