自分の言葉をどう感じるのか

 自分の行動が相手にどう思わせるのか

 ”自分にされて嫌なことを相手にしちゃいけ

 ない”

 母さんの言葉を胸に相手の立場に置き換えて

 考えてきた
      ・・・・・  
 そして行動しなかった

 ああいえばこう言う

 ああすればこう思う

 頭のなかであらゆる予想が渦巻き、でも行き

 着く先はいつも一つ

 考えることは簡単だ

 実行しなければ意味がない

 人のためだと他者の気持ちを隠れ蓑に、

 恐れを、悲しみを、行動する勇気の無さを、

 善だといいように解釈してただけじゃないの

 か?

 余計なことだと言われるのを恐れているだけ

 なんじゃないのか?
 
 人の言動は太陽

 時にはギラギラと照りつけ

 時には優しく包み込む

 気まぐれに揺さぶり下向きにすることも

 雲の切れ間から希望が零れることも

 けど、私は?

 虚空を飾るただの張りぼてでしかないん

 じゃ?

 何もしない太陽に意味があるのか?

 そんな疑問が、吹いているか不確かな風に

 後れ毛を攫われるたびに浮かんでは消えた