自分の家に着き、部屋の中で兄の帰りを待つ。


電気を付けることなく、ただあたしは兄のことを祈って居た。


そして、、、


__ガチャッ__


玄関が空く音がして、あたしは玄関へと急ぐ。


「お兄ちゃん」

「チャキ。なんて顔してんだよ」


兄は無駄に明るく、そんな言葉をあたしに投げかける。


「、、、病院、行ってないんでしょ?」

「大丈夫だって。ホント、対した事ないから」


それは、お兄ちゃんが決めることじゃない。


お医者さんが、決めることだ。


「お願い、お兄ちゃん。病院、、、一緒に、来てよ」


涙でグシャグシャになりながら、あたしは兄に頼み込む。


「、、、チャキ」


兄は困ったような声で、あたしの名を呼んだ。