(真琴)


「身代わり告白?何それ?」


目の前の菜乃子(なのこ)は首を傾げながら聞いてくる。


仕方ないか…。


聞いたことのない言葉が並んでいるんだから。


「私は6度目。美音は7度目かな?」


菜乃子は顔を歪めていく。


いい意味の言葉ではないことを理解はしたみたいだ。


「私がフッた人が美音にまた告白して、美音をフッた人が私に告白してくるっていう…」


菜乃子の顔はどんどん歪んでいく。


その反応に苦笑いをする。