『おはよーって、まだ早いか。』

あれからどうも寝付けないあたし。

リビングに下りて、冷蔵庫から水を取り出す。


――ゴクゴク……


相当喉乾いてたんだな。

靖(オサム)なんか、

いなくなって二年経つのにな。

今更夢に出てくるなんてよ。


――カチ、カチ……


針時計の音が広ーいリビングに響き渡る。