*** 放課後。 「一緒に帰ろうか。」 王子スマイルでやってきたのは七瀬君。 「うん、少し待ってね。」 周りからの視線にだいぶ慣れた私は急いで準備して七瀬君と帰る。 「ねえ、七瀬君、 お料理、いつ教えてくれる?」 私がそう聞くと七瀬君は少し考えてから、 「今日でもいいよ。俺は。」 と言った。 「えっ、いいの? じゃあ今日でお願いっ!」 善は急げだよねっ! …料理が善かどうかは置いといて。