父『なぜっ!!なぜ裏切った!?』



その日は,家族みんなで夜遅くまで出かけている日だった。


魁『クッ……クックっクックww


傑作だな。あんたのその,後悔に歪んだ顔。


俺を側近に選んだこと。


あの世で後悔しろ』




手に持つ,銃。その引き金を引く瞬間。



ママがパパの前に飛び出した。




父『美緒っ(ミオ)!!!!!!!!!!!!』




パパがそう叫んだのと同時に,



パァァアアンンン___




銃声が辺りに響く。




母『奏人(カナト)……』




兄『お母さんっ!!!!』




美『ママ……?』



兄『美夢っ見ちゃダメだ!!!!』



そういった時にはもう遅かった。



倒れていく,母の体。



母を抱きしめる父。



そして,辺りに飛び散る血。



すべてを目の当たりにしてしまった美夢。




美『ま……ま……』



父『美緒っしっかりするんだ!!!!


死ぬんじゃねぇ!!!!』




兄『魁司さん!!!!なんでっ!!!!』





魁『ふっw安心しろ。家族諸共あの世に連れていってやる』





美夢はその時,視界を覆われながらも,目の前の恐怖に震えるしかなかった。