「おはよう、蕾」


「はよーー」


「あっ……おはよう、梓灯、郁史」


一流がバスケ部だった事を思い出してから、2日後の火曜日。


朝、いつも通り机の中に教科書やノートを入れていると、梓灯と郁史の2人が私の机にやって来た。


「ねぇ今日数学の宿題あったよね?答え合ってるか蕾見てくれない?」


「いいよーー」


「あっ、オレもオレも!」


私が笑顔で梓灯に答えると、すかさず郁史も便乗。


2人がそれぞれ数学のノートを私に差し出し、私は間違いが無いかくまなくチェックした。


「うん、2人共全問正解してるよ」