何かが動いた







母さんから守れたって、他の奴からは誰が守るんだろう









それから、俺は、勉強した




基本的なことを学び


人間や生き物の体について




どうやったら、一瞬で相手を倒したり殺したりできるか







心理学も学んだ




相手に取り入るためや、騙したり陥れたりするために









そして、私は、6歳で施設を出た




そこから、海外の大学に行って、飛び級で卒業して



社会にでて、





お金を稼いで、









もう何もかもやり尽くしたような




けど、まだ、なにか足りないような








母さんの首に手をかけたあの時のような



あの感じが足りない






ある日私は





襲ってきた人を





勢い余って、殺した









そうだ、この感じだ





私が欲しかったのは、人を殺すことだ



死と、直接触れ合うことができる、こういうことだ









それから私は



長く伸びた髪を白に染め、ゴスロリの服を着て



いろんな人を殺した





この世に要らない人とか




とりあえずいろんな人を沢山







警察に捕まったりしたけど







殺して逃げた






牢屋の格子を曲げるくらい簡単なことだった










それから、警察は、私に逆らわなくなった







まるで、右翼のような


組やマフィアみたい





そんな扱い








殺人快楽者






『白の女王』



として、君臨した








そんなときに佐藤直太とであった




身長が高くて、細身で一見爽やかそうな青年






そいつは、馬鹿力で






その時の私はそいつに及ばなかった









一発殴られた




それだけで、体は吹っ飛んでいって








元の場所に戻ったけど、佐藤直太はいなかった









悔しくて、もっと鍛えた






誰にも負けないように





自分の力をコントロールできるように