一歩。二歩。
家に続く階段を登る。



帰りたくない。
帰りたくない。





何度も繰り返すが叶わない願い。





ただむなしくなるだけ…。





ドアに手をかけ引いてみる。






ガチャッと音がして扉があいた。





家に入ると、3日前に出た風景と全く同じ。




靴は綺麗に揃えてあり、くつ箱の上の花瓶には綺麗なひまわりが咲いている。





すぐ手前の階段を登ると私の部屋。







その時リビングの方から足音が聞こえる。





足音はだんだん玄関の方にむかってくる。






やばい……!
誰か来る……!



靴を急いで脱ごうとしたけど、急いでるせいかなかなか脱げない。


早くっ………!






ガチャッ。
リビングのドアが開く。





出てきたのは、母だった。