小鳥のさえずりで目が覚める。







カーテンから差し込む光が眩しい。





「あっ起きた?」




横から男の声が聞こえる。




「………………おはようございます」



「ぁあ、おはよう。」



せかせかと服を着替える男。



「あっ、俺これから仕事だから。金はそこのテーブルの上だから。ホテル代も払っとくよ。」






テーブルに顔をづらすと一万円が二枚ある。





なんだ二万か………。

もっといくと思ったのに……。






「じゃ,行くから。」





男は振り向き手を振ると、急いで出ていった。






一人部屋に残される私。






時計を見ると八時を過ぎている。






学校に行く時間だ。







ノロノロとシャワーを浴びにいく。





学校なんか行きたくない……。





ただ、めんどくさいだけじゃない。




勉強しなくても生きていれるんだから、学校なんて無くなればいい。






キュッと蛇口をひねり、シャワーをとめる。







髪を乾かし制服に着替えて、乗り気じゃないけど部屋をでた。