バキッッッ




「やっ…やめてくれぇっ…!!」




夜の闇の中に男の悲鳴が響き渡る。



男は赤く腫れた頬をおさえながら震えている。





どうやら殴られたようだ。






「おっさん♪金ちょーだいよ。そしたら手ぇださないし、ねぇ?」



目の前にはかわいらしい茶髪の女子が立っている。






「出してくれないなら、もう一発いくよぉ??」





女子が拳を握り、殴る準備をするのを見てあわてて札をだす。






「こっ…これで許してっくっ下さいっ……!!」





女子は無表情で札を取ると、微笑みをみせた。




「話しわかるじゃぁ~ん。おっさん♪じゃ~あねっ!」




最後に蹴りを入れられ唸りながら走って逃げる男。








それを見ていると毎回スカッとする。





だから辞められない。