「あの、失礼します。愛です」 「愛か。入れ」 「はい」 私は、するするっと静かに襖を開けた。 「ここに座れ」 「あ、すみません。失礼します」 三成様、座布団なんて準備してくれたんだぁ。 やっぱ優しいなぁ……。 「では、話をしよう。まずは愛、お前のことについてだ」 「私について…ですか?」