ベッドですやすやと眠っている三月くん。
本当はすぐにでも教室に戻らないといけないんだろうけど、側にあったパイプ椅子を持ってきて座ってしまった。



「…三月くーん…どんな夢見てるのー…」



返事が返ってこない。
それでも、目の前に三月くんがいるから、幸せだ。
思わずクスクスと笑ってしまう。
私はなんて幸せなんだろう。