奏の気持ちが分からない。




私のことを好きかどうかはもちろん、

私に意地悪したり、助けたり、

ブスって言ったり、可愛いって言ったり、



私の心をかきみだしていく。




どんどん

好きが大きくなっていって



溢れてしまいそう。




こぼしてしまいそう。




こぼれないように、

慎重に慎重に

歩かなきゃダメ。




それなのに、

奏は私の手を引いて走るから


きっと

もうすぐ

私はこの思いを

止められなくなる。