銀の月 某国


「貴様っ…何…故…」
低い男のうめき声とともに、石の床に金属が落ちる音がした
あたりは血だまりが覆い、その中心に王であろう豪華な服を着た妙齢の男性が倒れていた。
「…尽きたか。」
無関心な声の主は、銀色の刃を無造作に拭うと、何事もなかったかのように歩き出した。