あー・・・徹夜明けきっついなぁ。



それで学校とかマジ鬼畜すぎる、本当に。教室へとフラフラ歩きながらため息をつく。
一つに束ねただけの黒いぼさぼさの髪を掻きながら廊下を歩く人たちをじっと見つめる。なんかネタになりそうな子いないかなぁ。




「ねぇ!それさぁマジウケル!!キモイわぁ~!」



「でしょう!それでさぁ、アイツがね!」





「やべぇ!古典の課題やってない!!」


「・・・俺もだわ~!」




「あ、おはよう!」



「おはよう~!」



「おっはーん!」





なんていうか・・・平和だな。



教室のドアをガラリと開けて自分の席に着きながら周りを観察していてわかった。平和すぎる。



あぁ、でも・・・芸能科の人間が来たらそうはいかないかなぁ。




ココ、私立神白学園はありとあらゆる専門学科を揃えた名門校である。体育科、商業科、工業科、普通科はもちろんの事、芸能科、声優科、映像科、舞台芸術科、美術科、音楽科がある。

まぁこのとおりたくさんある。私はその中での商業科に通っている。ここの学校の1学年はちなみに90名。各学科10人しかいないのだ。


けれど昨年から商業科が入れられ一気に1学年100人となったのだ。




・・・・まぁそんなことを振り返るのはよしとしよう。まぁこの学校所謂格差社会みたいなもんが凄まじい。どこ行ってもそうかもだが。



なんというか学科ごとにランク付けされているという感じでそれは伝統的なものらしい・・・と先輩から聞いたがまさかここまでとはなぁ、と思ったのが現状。




見ればわかるレベルの――――、