今日は、体がだるくて朝から屋上。
空をずっと、ずーっと見つめていた。

ギィーーッ

ドアが開いた。
私は、見向きもしない。


「ねぇ、なにしてるの?叶さん」


私はビックリして顔を向けた。

そこには、この前の人がいた。


「俺の事知らないでしょ。」


そう彼が言った。

私はそっと口を開いた。


「あなたの名前は…長野雷夢。らいむくんでしょ?」


彼のビックリした顔が可笑しくて、
私は少し笑った。

すると、彼は優しく笑った。

そう、笑ったんだ。