「ただい………。」


「どうしたの?理………。」



固まってしまう私と三咲。


だって、私達の部屋に銀狼のメンバーがいるんだから。


「なんでいるの?てか、どうやって入った?!」


わたしの問いに答えた会計さんは、

「ピッキングに決まってんじゃん。」

とか、サラッと当たり前のように言った。



うん。



族ならふつうにやるよ?ピッキングぐらい。

でもさ、今は一般人だから。

そんな犯罪じみた事を、教えないでいいと思うよ。



「三咲?なんでこんなに遅いのかな?(黒笑」


ピクッと肩が揺れる三咲。


「どこ行ってたのかな?」


「……………………………。」


三咲、言うなよ。


頼むから。



「ごめん。理沙。」


「な、にが?」


まさか。言っちゃうわけ?三咲……………………。


「えっと…………………、


桜龍の倉庫に居ました。」



あーあ。言っちゃった。



「桜龍の倉庫に?なぜ?」


「えっとね…………、皆に会いに。」


「桜龍とはどんな関係だよ?」


「それは…………………。」


「裏切ったの?僕逹や、奏汰を。」


「情報、流したのか?」


「流した、んですか?三咲………。」



え?ちょいまち。なんか話が可笑しな方向に。

「裏切ったのなら、お前と理沙には生徒会の姫を降りてもらう。」



「私達も、別れましょうか。」


はっ?

「えっ?私、情報なんて流してなーー「いわけないだろ?前の女みてーに、お前らも信用出来ないな。」だからっ!」


「いなくなれ。消えろ。俺らの前から。」


「あなたの顔、見たくないです…………。」


ブチッ