美玲side*






少しだけ憂鬱な気持ちを隠しながら、待ち合わせ場所へと急ぐ。







このペースだと待ち合わせの時間に遅れてしまう。





全て、直のせいだ。






直にだけ今日のことを言っていれば、直がまさか全員に言ってしまい。







朝からめんどくさい絡みをされた。






あの様子だとあたし尾行されるな、なんてことを呑気に思う。






多分今も後ろにいるはず。





全く分からない……事もなかった。







道路に止めてあった車のサイドミラーで後ろを確認すると、女たちの群れが出来ている。





イケメン集団を見つけて女たちは嬉々として取り囲んでいるのだろう。







ブチギレているみんなの顔にニヤリ、とほほ笑む。






あたしの計画の邪魔しないでよね。








そして思いがけない足止めを食らっている男たちをほっといて、チャンスだとばかりに足を速めた。