私たちのクラスには、 体が弱くて学校に来れない生徒がいる。 出席番号、44番。 なんとも不吉な数字だ。 44人中、44番目の、 いなくても大丈夫な存在。 そんな彼と私は まだ一度も話したことがなかった。