風景が変わって、
明かりも少なくなっていく。

満月に近い月が出ているので
行き道はあかるい。

森の入り口で荷物を隠し、
奥へ向かう。

息が上がっているが、
夜の森はひんやりしていて
火照った体にはちょうどいい。

なんとか、件の城壁の場所までは
ついたもののかなりの時間を
費やしてしまった。

探索して帰ってギリギリか・・・
そんな事を思いながら、
森の奥へ方向を気にしながら入ってく。

城壁から見える城内の建物と森を見ながら、
ジフェルが通り抜けたのは
このあたりだと憶測を付ける。

月明かりを頼りに、
もしもの時にはと用意した
太ももに仕込んでおいた
護身用のナイフを構える。